「お別れ会のときの祭壇はどうしたらよいのだろう?」「通常のお葬式のようにマナーがあるのだろうか?」と悩んでいる方もいるでしょう。お別れ会は通常の葬儀のようにしきたりや決まり事はないと言っても過言ではありません。

祭壇の飾りつけも花ばかりではなく、故人の思い出の品を飾ることも可能です。お別れ会の祭壇の飾りつけにはどのような方法があるのでしょうか。

祭壇の飾りつけは花と決まっているわけではない

お別れ会のときの祭壇は、花でなければならないという決まりはありません。通常のお葬式や告別式では、赤やピンクなど華やかな祭壇ではないことが通例です。白や黄色の菊の花、またはブルーや紫などの花が飾られていることが多いでしょう。

一方、お別れ会は自由なスタイルで行ってよいものです。宗教的なルールや地域性による決め事もなく、主催者が自由に決めることができます。お別れ会では、参列者が故人のことを思い出し、心から偲ぶことができる形にすることが大切です。

花を使う場合でも色や種類にこだわらず、故人に似合う花を選ぶのもよいでしょう。バラの花が好きだった方であれば、バラの花を豪華に飾るのもおすすめです。ピンクが好きな方であれば、ピンクの花を集めて飾るのもおすすめとなります。祭壇も花を飾るのもよいですが、花にこだわる必要もありません。故人にまつわる品を用意するなど、自由に飾ることができます。

故人にまつわる品で祭壇を作るのも一つの方法

故人の好きだったことや趣味など、故人にまつわる品で祭壇を飾るという方法もあります。サッカーが好きだった方であればサッカーボールやゴールなどを使って祭壇を作るのもよいでしょう。写真が好きでよく撮影に行っていたという方であれば、故人の撮影した写真を用いて祭壇を作るのもおすすめです。

旅先での写真、植物や動物などいろいろな写真を撮っていた方なら、にぎやかで楽しい祭壇になるでしょう。1枚1枚に思い出があると考えられますので、それを見た参列者が思い出に浸りやすくなります。

また、ゴルフ好きの方だったのなら、小さなグリーンなどゴルフ場を再現するという方法もあります。ゴルフボールやゴルフクラブ、故人が着用していたゴルフウェアなどを飾るのもよいでしょう。故人のゴルフ姿の写真などを飾るのもよいです。

グリーンの花をベースに祭壇を作れば、見た目も鮮やかで美しい祭壇になるでしょう。茶道の先生をしていた方なら、お茶室に見立てた祭壇を用意するというのもユニークです。

お別れ会の祭壇を作る際の注意点

お別れ会にルールはなく自由に決められるとはいえ、行う場所によっては制限がある場合もあります。部屋の広さや天井の高さなどによっては、プランを実行できないこともあるでしょう。場所を先に決めた場合は、祭壇のプランが実行できるかどうかをしっかり確認しましょう。

サイズによっては持ち込みができないこともあるので、場所の確認をきちんとすることが必要です。また、祭壇は崩れないよう、しっかり組み立てることも必要です。万が一祭壇が崩れるようなことがあればケガをする人が出てしまうかもしれません。そのようなトラブルがないよう、安全面には注意しましょう。

祭壇に故人のものを使う場合は品物を慎重に扱うことが必要です。飾り付けの際に細心の注意を払い飾ることも必要ですが、お別れ会当日の扱い方にも配慮しましょう。自由に触れるようにしておくのもよいですが、触って壊れる可能性のあるものはケースに入れて飾るなどの配慮は欠かせません。

家族から品物を借りる場合は、壊さないようにするのはもちろん、汚れたり、傷つけたりしないよう慎重に扱い、きちんと返却するようにしましょう。

祭壇のプランは家族ともきちんと話し合うことが大切

お別れ会は家族が主催者となることもありますが、友人が主催する場合もあります。その場合は、どのような祭壇にするか家族と一緒に話し合うことが必要です。故人に対する思いはみな同じだとは限りません。故人の祭壇にふさわしいものが何かは、人によって意見が違う場合もあります。

どのような祭壇で故人を偲ぶのがよいのか、主催者と家族、または故人をよく知る知人など、必要だと思われる方も含めて話し合いをしましょう。

監修者

記事監修者

株式会社キノヤマ代表の山上 芳範。
キノヤマでは、故人をお見送りするのに相応しい、さまざまなプラン・スタイルのお別れ会やセレモニーをご提案。心に遺るお葬式となるよう、全力でフルサポートいたします。