人が亡くなった時に葬儀を行うことは一般的ですが、亡くなってから間もなく行うことから、十分に思いを込めたものにできるとは限りません。

最近は家族葬の形でコンパクトに行うケースもあり、生前関係が深かった人がお別れをする機会を持てないこともあります。

そこで、別途お別れの会を設けるケースもあるのです。せっかく開くなら思い出に残るお別れの会にするために、やるべきことをチェックしてみましょう。

お別れの会の目的を考える

お別れの会を開くことを決めるなら、どういった目的で開く会なのかをまず確認しておきましょう。それによって誰を呼ぶか、どのような演出にするかが変わってきます。

広く関係ある方を呼びたい場合と、親しい友人を呼んでアットホームに行いたい場合とでは必要な会場・演出も異なりますし、開催する時期なども変わってくるでしょう。ある程度目的が決まれば、それに合わせた準備を進めやすくなります。

なんとなくお別れ会をすると決めるだけでは、どんな準備をしたらよいかわからないのです。まずはしっかり目的を確認して、準備する人たちの中で共有していきましょう。

亡くなった人の思い出をしっかり盛り込んで

葬儀の段階では、細かい演出や準備が間に合わないことがあります。個人の好きだったものなど、ほかの人たちに見てほしいことがあっても、それを死後数日の間に家族が企画し執り行うことは難しいでしょう。

そこにお別れ会を催す意義があります。ありきたりな儀式を行うだけではなく、亡くなった方との思い出が集まってくれた方に伝わるような形をとれることがお別れ会のメリットです。

亡くなった方が好きだったものを取り入れたり、どんな人だったのかが伝わる展示をしてみたりと工夫していきましょう。個性的で思い出に残るお別れ会になります。

希望をかなえられる味方を集めて

一人で、あるいは家族だけでお別れ会を執り行うのは難しい部分もあるでしょう。亡くなった方と親しい人で協力してくれたり、運営してくれたりする味方を作っていくことも考えてみましょう。

特に友人などの協力があると、家族だけでは知りえないことが出てきて、演出にもプラスになります。仕事上の付き合いが主になっている場合には、その関係で運営していく場合もあります。

また、細かいオーダーにも対応してくれる業者も強い味方となります。相談できる相手をできるだけ多く作ってみましょう。

じっくり考えて意味のあるお別れ会に

お別れ会は亡くなってから少し期間が開くからこそ、できることが多くあり意味の大きなものになります。しかし、成功させるにはきちんと準備をしていかなければなりません。

まずはどのような目的で行い、どの様な人を呼ぶのか、決めるところから始めてみましょう。そのうえで亡くなった方の魅力が伝わるような演出を考えていきたいところです。

監修者

記事監修者

株式会社キノヤマ代表の山上 芳範。
キノヤマでは、故人をお見送りするのに相応しい、さまざまなプラン・スタイルのお別れ会やセレモニーをご提案。心に遺るお葬式となるよう、全力でフルサポートいたします。